経営発表大会について

経営発表大会とは?

塚本 誠

9月17日(月)、18日(火)の二日間は大阪国際会議場にて、全国経営発表大会が開催されました。

全国の各地経営研究会から1,931名の登録があったようです。
今回もまた過去最高人数の登録でした。

発表をされた皆様、アドバイザーで参加された皆様、2日間の長丁場のご参加、本当にお疲れ様でした。

全体発表は岐阜経営研究会の藤井さんの発表でした。
今回は業績アップ上級研修で使用しているコアコンピタンス事業計画書のフォーマットでの発表でした。

今回は全体発表後のアドバイスではなく、パネルディスカッション方式の進行でした。
大会の運営法もいつものマンネリ化を打破して、少しずつやり方を変革していっています。

田舞本部会長が最近声を大にして言われる「イノベーション」をここでも実験している形だったでしょうか。

いろんな意味でたいへん刺激的な2日間でした。
また、明日からの経営改善に取り組んでいきましょう。

経営研究会の三大事業である全国経営発表大会に参加された皆様、どうか皆様が感じたことを共有していただけませんか?

札幌経営発表大会も盛り上げていきたいと思います。
ありがとうございました。


 

経営発表大会に参加して

神野 弘司

この度、全国経営発表大会にアドバイザーとして参加して来ました。
やはり経営発表大会は会の根幹行事であると強く感じました。

今回は7名の方の発表を聴きましたが同室の小林さんが詳細を丁寧に、山谷さんがマネージメント研修ADで忙しい中理念とビジョンから社内に落とす心得など報告頂いたので私も私の切り口で発表事例に基づいて感想を述べます。
但し全員本当に一所懸命に発表されたのでその意に報いる為あえて悲観的な感想に言及します。

①創業60年〜70年と業歴の長い会社に限って変化対応に対する抵抗感があるように感じました。
 それは現状維持を好む社風なのか、古参社員さんの今更変わりたくないという抵抗なのかはわかりませんが、近い将来起こりうる危機に対して準備をしない経営者の意思決定の甘さではないかと自分の事を棚に上げて思いました。

②変動費(材料、仕入原価)が上がった為に利益が落ち込む事例がありましたが毎期少しづつなのでなかなか売価に転化できないでいた。
 やはりモノを売っては売価の比較(競争)になる。1人ひとりのお客様が自社に欲する付加価値(ベネフィット)が何かを掴み、その質に磨きをかける事が大事と感じました。また競合商圏で差異化が測れないなら、地域を絞らず勝負できる地方に打ってでるのもアリかと感じました。

③仕事はパンパンに入っているが利益が出ているのかいないのか解らないという若い発表者がいましたが様々なアドバイスをもらい、これから法人化し、経営を学んでいくとのこと。仕事があるならなんとかなる。勇気を持って大会に参加した事、その素直さと吸収力が伸びしろと思いました。応援したくなる発表でした。

④崇高な夢を持つのは素晴らしいが企業は利益を各ステークホルダーに還元することをもって最終社会に貢献することを忘れてはいけない。
 夢には向かってはいるが自分の役員報酬が取れていない、社員さんの待遇が悪い、金融機関や取引先に不安を与えているとなると経営者としての資質を疑ってしまいます。会社を存続するに必要な目標最終利益(経常利益)を決め、自分や家族、社員さんの給料、経費を足して最低必要な粗利益を決める。そして、どうやってその粗利益を確保するかを検討する(事前の税務勉強会で話がありました)本当にやりたいことで補う事ができなければ泥臭く自分の意にそぐわない仕事も受けなければならないのが経営と思います。

⑤とてもエネルギーの高い経営者がいました。多分今回業績では一番でしょう。その話ぶりから自慢話に聞こえるという方もいましたが私には、若さも含めて羨ましく感じました。多角経営に乗り出していて、本業は一緒に参加していた方に権限を委譲していくとのこと、他にもやりたい事がいっぱいあるようでした。但し見方を変えると本業の利益計画表が規模や社員数、売り上げがこれから数年間据え置かれていて、引き継ぐ方の可能性や遣り甲斐が剃られるのではと思いました。社長がNo,2の方に権限を委譲するなら、その方への期待、遣り甲斐に報いるような中期方針にするべきではと思いました。

⑥経営計画書は幹部さん、社員さんと共につくってこそ精度が上がり、実行度合いが上がって成果(ビジョン)に近づくと思いました。

小林さんの発表には言及してません。同じ支部の仲間なら直接伝えたいです。札幌大会での発表を楽しみにしております。

文章にできないニュアンスもあり、この辺にしときます。

来年は、もっと多くの仲間と参加したいです。(一番言いたい事!)

助成金ありがとうございました。そして札幌支部参加の準備頂いた小林委員長他戦略委員会のみなさん、ありがとうございました。

参考まで

山谷 謙太

戦略副委員長の山谷です。
全国経営発表大会の感想です。

下記の通り小林委員長の発表を聴くことができました。

私が考える経営発表をする意味は、事業のアドバイスをいただくことも大事ですが、一番は社内で発表したときに、計画を推進していけるのかだと考えます。

ですから、計画はわかりやすく、意味が伝わるようにしなければならないし、社員さんを動機づけできるモチベーションアップになる計画でなければなりません。

社長が笛吹けど踊らずでは意味がありません。

意味が伝わるようにするには幹部さんと一緒に考えたり、社員さんからのボトムアップが有効です。

動機づけはどのようにするのか?

1. 売上あげます。利益あげますだけでは動機づけが難しい。それを達成したときに私達はどうなるのかの未来予想図を描く。

2. 社長がみんなから好かれていない場合、会社の方針だけでは動機づけは難しい。

だから、みんなが共感できる経営理念が必要であり、その経営理念に沿った会社方針に動機づけされる。

と思うわけですから、発表は、自社の社員さんがいると思って発表して欲しい。

そうすれば、ただ発表するのではなく、伝わるように感情も入るし、熱く語れるのではと思ってます。

経営計画合宿参加してませんが、講師の斉藤直人さんはそのように言ってたと推測してます。

小林 三希子

戦略委員長 小林です^^

会の費用から助成を頂き、経営発表と、財務診断を行っていただきまして有難うございました。

今回での気付きを感想として報告させていただきます。

【全体発表について】

岐阜経営研究会 株式会社中部空調サービス代表取締役 藤井政規さんの発表でした。
経常利益が0.1%⇒10.1%にアップするまでのストーリーと、未来展望を聴かせていただきました。

藤井社長が行った手順(私の理解です)

①企業価値をあげる(ベネフィットの提供方法を考える)つまり、粗利を上げる(人財育成なくして粗利はあがらない)
    ↓↓↓
②財務改善(企業の利益だるプロフィットを頂く)固定費等の見直し

①の企業価値を上げるために大切なのは、
 「社会的課題を追求」しながら「他人の喜びを自分の喜びと思い、共鳴できるような人財作り」を行うということでした。

今後は、さらに社会的課題に取り組むような、商品・技術・サービス開発に取り組まれていく展望があるようです。
(田舞さんは、総合的サービスに移行するのでは?と読んでいらっしゃいました)

その後のパネルディスカッションでは、経営の原理原則(宇宙根源の法則)があるとするならば、

●お客様のお困りごとに対して 「共感」⇒「自社の問題として方策を考える」⇒「問題解決」⇒ビジネスという方程式がある。

●問題を「社会的問題」と捉え、そこに滅私の気持ちで奉公していくような高尚な目的をもてるように人間性を高めていくことが、「コアコンピタンス経営」に繋がっていく。とのことでした。とても感銘いたしました。

【各部屋での発表について】

<発表者について>
●個人事業で家業を約60年ほど続けている方(初発表)
●一職人さんから起業した方(初発表)
●家業に関連した会社を買い取って継承したばかりの方(初発表)
●後継したばかりの方で、TTは出ているが、職能はこれからという方
●後継する予定で財務の課題を解決している方
●親御さんを助ける思いで、父親と共に創業した方
●創業16年で5年ほど前から経常利益が出てくるようになったが、真の業績向上のために努力中←私

<戦略委員長としての感想>
●姫路、岡山の初発表の家業からの初発表のお二人は、全国大会に向けて、相当経営研究会の方々のお世話を受けて、発表をされたということ。
お話を聴きますと、そのために数十時間の特訓を経営研究会の先輩から受けたそうです。

札幌でも一昨年、昨年と、ワークショップを行った経緯があります。
今年は合宿に置き換えてとしましたが、今後の課題としての大きな気づきがありました。

<発表者への感想>
●同室の方々では経常利益が出ていない(2%以下)方が多かった。
●流動資産の流れが悪い(お金の入りと出の順番など)方も多かった。
 ⇒付加価値提供力の強化、お取引先や金融機関へ、経営発表を聴いてもらうなどして、自社事業へ共感してもらうことが大切

●家業の方は、真の財務分析と、未来計画を立てるために、早急に株式会社にするように、アドバイスをうけておりました。
 ⇒本来持っているポテンシャルと、感性が素晴らしく、実は次の戦略も戦略的にもっていらっしゃるが、学んで整えていくことがあれば、花開く!そう思いました。家業から企業にするその過程が一番大変だと共感しましたし、応援したくなりました。

●粗利を増やしたいので努力している社長さん
 ⇒とにかくパッションが大事だそうです(笑)。孫請けから下請けに移行。元気な笑顔溢れる現場。仕事の範囲を広げる。海外の人材の雇用、高級商材・工法のメーカーの協力で、広報援助などの工夫をしていての経常利益6%

 不動産を購入したり、外国人を雇用しての飲食経営、所有不動産の遊休部分で塾経営などを検討とのことでしたが、やはりここでも、財務的な分析をよく行ったうえでの判断が非常に大切だと思いました。
業績がよくなったときほど、危険が押し寄せてくる、(かもしれない)ということを、アドバイスを通じて疑似体験をさせていただきました。

<アドバイザーについて>
神野アドバイザーリーダー、お話しやすいような場作りを与えてくださり、ありがとうございました。
非常に意見が飛び交う活気ある会場だったと思います。

山谷サブアドバイザー、数字から、その企業の真の課題を読み取り、未来のアドバイスが出来る点は、会の宝です。もっと経営研究会でも活躍してね^^(笑)

<私の発表>
●とにかく、発表の時間管理に重きを置いてお話しました。
 焦りました。練習をしたものの、マシンガントークとなってしまい、本当に伝えたかったことが、伝え切れなかったということが不完全燃焼としてのこりましたが、一応中期、年度の方針まで発表することが出来たので、たくさんのフィードバック、意見などを頂くことができました。
 ↓↓↓
 ※パッションが見えない!RCが高い、
 デザインばかり描いている。研修を一切やめたほうがいい。
 理念塾に行ったほうがいい。何業ですか?
 専門職の職人さんの手伝いを弊社スタッフのは自分だったらイヤだ、とか。
 わがままリノベーションという弊社商品の言い方に対し、お客様をわがままといってはいけない。
 言いたいことを隠してる? とか。言われまして、何度も発表していますが、こんな言われ方はハ・ジ・メ・テ(^^;

 しかし、これも、良い体験。
 建設関係で実際に仕事をされている関係者さんが、????と思って、フィードバックしてきたということは、わが社は、やはり新しい道を歩いているのだということを、再確認しました。

 リノベーションも、最初は新築関係者から、大ブーイングでしたので!!

 そして、弊社のお客様はもちろんですが、普段、弊社でお仕事してくださっているスタッフさん、職人さん、お取引業者さんたちに、感謝の気持ちて痛感いたしました。

 わが社の考えている構想を理解していただき、エナジーを感じて一緒にお客様の満足を創ってくださっているのですから^^

 しかし、社内発表、札幌大会では、そのあたりをしっかりお伝えできるように、パッションを高めて(笑)、創意工夫して取り組みたいと思います。

 以上、長くなりましたが報告とさせていただきます。

金田 日悟

2008年に札幌経営研究会に入会させていただき3年前くらいまで、発表者に対して何をアドバイスして良いのか分からなかったです。
今回は、自分の成長を少し感じましたが、財務面等まだまだ勉強をしないといけない所が明確になりました。

自社の核の強み(コアコンピタンス)=人財である
このことが一番の収穫でした。

背中を押していただいた小林ミキティ委員長ありがとうございました。

財務勉強会もとても理解しやすかったです。

皆様、無料でこんなに学べる機会はありません。
来年は是非ご一緒しましょう。

2日間たっぷり学ばせていただきました。感謝

小田 晃広

全国経営発表大会に参加しました。今年は初めてアドバイザーでの参加でした。

全体発表は経常利益0.1%から10%になった空調設備関係の会社。
発表の時は、なぜそこまで損益構造が変わったのか、よくわかりませんでしたが、今回から取り入れたパネルディスカッションによって、なぜなのかがよくわかりました。

結局、人財育成に力を入れた。
経営者が本当に経営の勉強した、この2点です。
誰でも出来る事をやった結果だとわかりました。

全体発表した藤井さんは同じ部屋でした。
アドバイスはほとんど財務。財務の勉強をした事がよくわかります。
方針が絵に描いた餅にならないように財務はしっかり見れなきゃいけませんね。

改めて刺激をもらいました。
アドバイザーとして、自分の事は棚に上げて、たくさんやらせていただきました。(発表者の時はほとんど出来ませんでした)

アドバイスはほとんど自分に足りないところを相手に感じてのことです。
日創研の研修をうまく使い、最悪な状況から再生させた方の発表。
拡大傾向にある中期経営方針。
これは私も同じでした。
なぜそこまで大きくする必要がある?

財務も厳しいのに身の丈以上の絵を描くのは危険だと思いました。

これから厳しい時代が来ると田舞さんもずっと言ってます。
防衛的悲観主義にならないといけないと言われてました。

学びは止めちゃいけない。
継続だと改めて良い刺激を与えていただきました。

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